WordPressの更新方法:完全ガイド
WordPressは、世界中で最も人気のあるコンテンツ管理システム(CMS)であり、定期的な更新が重要です。更新を行うことで、セキュリティの強化、新機能の追加、バグの修正などが行われ、サイトのパフォーマンスと安全性を保つことができます。この記事では、WordPressを更新する方法について、詳細かつ包括的に説明します。
1. 更新前の準備
1.1 バックアップの作成
WordPressの更新作業を始める前に、サイトの完全なバックアップを取ることが最も重要です。更新中に何か問題が発生した場合、バックアップを使用して元の状態に戻すことができます。以下の方法でバックアップを作成できます:
- 手動バックアップ:WordPressのファイルとデータベースを手動でダウンロードして保存します。ファイルはFTP(File Transfer Protocol)を使ってダウンロードし、データベースはphpMyAdminでエクスポートします。
- プラグインを使用する:BackWPupやUpdraftPlusなどのプラグインを使うと、簡単にバックアップを作成できます。これらのプラグインは、自動的にバックアップを作成してくれる機能も備えています。
1.2 プラグインとテーマの更新
WordPressを更新する前に、インストールされているプラグインとテーマも最新のバージョンに更新しておきましょう。これにより、テーマやプラグインがWordPressの新しいバージョンと互換性を持つようになります。
- プラグインの更新:WordPressダッシュボードの「プラグイン」セクションから、インストールされているプラグインを最新バージョンに更新します。
- テーマの更新:テーマも同様に、「外観」→「テーマ」から更新できます。特に公式テーマや人気のあるテーマは、頻繁に更新されます。
2. WordPressの更新方法
2.1 ダッシュボードからの自動更新
WordPressは、管理画面から簡単に更新できる機能を提供しています。ダッシュボードに新しいバージョンがリリースされていることが表示されるので、その案内に従って更新を行います。
- 更新通知の確認:WordPressに新しいバージョンがリリースされると、ダッシュボードのトップに「更新があります」と表示されます。
- 「今すぐ更新」ボタンをクリック:更新通知をクリックし、「今すぐ更新」ボタンを押すことで、WordPressの自動更新が開始されます。この方法は、初心者でも簡単に実行できます。
2.2 FTPを使用して手動更新
場合によっては、FTPを使って手動でWordPressを更新することがあります。特に自動更新がうまくいかない場合や、特別なカスタマイズが必要な場合に有効です。
- WordPressの新しいバージョンをダウンロード:公式WordPressサイトから最新バージョンの.zipファイルをダウンロードします。
- 古いWordPressファイルを削除:サーバーにFTPで接続し、WordPressのインストールディレクトリにある古いWordPressのファイルを削除します。ただし、
wp-contentフォルダとwp-config.phpファイルは削除しないようにします。 - 新しいファイルをアップロード:ダウンロードした新しいWordPressのファイルをFTPでサーバーにアップロードします。この際、既存のファイルを上書きすることになります。
- データベースの更新:ブラウザでサイトにアクセスすると、データベースの更新が必要な場合があります。画面に表示される指示に従って更新を実行します。
2.3 手動でプラグインの更新
プラグインもWordPressと同様に定期的に更新が必要です。プラグインの更新は、ダッシュボードの「プラグイン」セクションで確認できますが、手動で更新することもできます。
- プラグインの最新バージョンを確認:公式WordPressプラグインリポジトリから最新バージョンをダウンロードします。
- プラグインのインストールとアップロード:FTPを使用してプラグインのディレクトリにアクセスし、ダウンロードした最新バージョンをアップロードします。
- 既存プラグインを上書き:新しいバージョンが古いバージョンに上書きされ、更新が完了します。
3. 更新後の確認作業
3.1 サイトの動作確認
更新後は、必ずサイトが正常に動作しているか確認しましょう。ページの表示やリンクの動作、プラグインやテーマが正しく動作しているかをチェックします。
- エラーメッセージの確認:更新後にエラーが発生する場合は、ログイン後にエラーメッセージが表示されることがあります。エラーメッセージに従って修正を行う必要があります。
- フロントエンドとバックエンドのチェック:サイトのフロントエンド(ユーザー向けのページ)とバックエンド(管理画面)で動作に問題がないか確認します。
3.2 プラグインの動作確認
特にプラグインの更新後は、プラグインが正しく動作しているかを確認することが重要です。互換性の問題でプラグインが動作しない場合は、プラグインのアップデートを試みるか、サポートに問い合わせて修正を求めます。
3.3 セキュリティの確認
更新後は、セキュリティ面の確認も忘れずに行いましょう。管理者パスワードやFTPパスワードを強力なものに設定し、セキュリティプラグインを使用してさらに強化します。
4. まとめ
WordPressの更新は、サイトの安全性を確保し、パフォーマンスを向上させるために不可欠です。バックアップを取ることから始め、ダッシュボードからの自動更新や手動更新を適切に行い、更新後にはサイトの動作確認を必ず行いましょう。これにより、常に最新で安全な状態でサイトを運営できます。
