インターネット上でコンテンツを提供することは素晴らしいことですが、同時に著作権侵害やコンテンツの盗用というリスクも伴います。特に、ブログやウェブサイトに掲載した画像は簡単にコピーされ、無断で利用されることがあります。そのため、画像の盗用を防ぐための対策を講じることは非常に重要です。ここでは、WordPressを使用している場合に、ブログの画像を保護するための9つの方法を紹介します。
1. 画像に透かし(ウォーターマーク)を追加する
画像に透かしを追加することで、画像の所有権を明確に示すことができます。透かしは目立ちすぎず、しかし十分に目に入る位置に配置されるべきです。これにより、無断転載されても、元の出典を簡単に確認することができます。

2. 右クリック禁止の設定
WordPressでは、簡単に画像の右クリック機能を無効にするプラグインが利用できます。この設定により、ユーザーが画像を右クリックして「画像を保存」することを防げます。例えば、プラグイン「WP Content Copy Protection & No Right Click」を使用すると、右クリックを禁止できます。
3. 画像のHTMLコードを制限する
画像のHTMLコードを変更して、右クリックで「画像のURLをコピー」などのオプションが表示されないようにする方法もあります。これを実現するには、カスタムCSSやJavaScriptを使用して画像の表示方法を変更することが必要です。
4. 画像の圧縮とリサイズ
画像が高解像度のままだと、他のサイトに転載されやすくなります。ブログにアップロードする前に画像を圧縮し、必要最小限の解像度にリサイズすることで、画像を使用する価値が下がり、盗用されにくくなります。高解像度の画像をそのまま公開する必要はありません。
5. 画像にEXIFデータを埋め込む
EXIFデータは画像に埋め込まれるメタデータで、画像を撮影したカメラの情報や著作権情報などが含まれています。画像をアップロードする際に、EXIFデータを保持することで、後に画像が転載された場合でもその情報を確認することができます。
6. コンテンツ配信ネットワーク(CDN)の利用
CDNを使用することで、画像のホスティングを分散させ、直接的な画像のダウンロードを防ぐことができます。これにより、画像を無断で保存することが難しくなります。例えば、「Cloudflare」や「MaxCDN」を使用することで、画像の盗用リスクを低減できます。
7. 画像の埋め込みを制限する
ブログ内の画像に対して外部からの埋め込みを制限することも有効です。WordPressには「Hotlink Protection」という機能があり、他のウェブサイトから自分の画像を直接読み込むことを防げます。この方法により、自サイトのサーバーに直接アクセスすることなく、他のサイトが画像を盗用することを防ぎます。
8. 著作権表示を追加する
画像の下やページのフッター部分に著作権表示を追加することも有効です。これは、ユーザーに対して著作権が存在することを認識させ、無断使用を避けるための警告となります。たとえば、「© [年] [サイト名]. All Rights Reserved.」といった形で表示することができます。
9. 定期的に画像の盗用をチェックする
自分のブログにアップロードした画像が他のウェブサイトで使用されていないかを定期的にチェックすることも大切です。画像検索ツール(Google画像検索やTinEyeなど)を使って、あなたの画像がどこで使用されているかを確認することができます。もし無断で使用されている場合は、権利侵害を訴えることができます。
これらの方法を組み合わせて使うことで、WordPressブログの画像を保護し、盗用を防ぐことができます。画像を守るためには、物理的な対策だけでなく、法的な対策も重要です。万が一、画像が盗用された場合に備え、著作権を主張するための準備をしておくことが、コンテンツクリエイターとしての責任とも言えるでしょう。