自家製の「ラバイブ」作り方(ファラヒ風ヨーグルト)
ラバイブ(レバイブ)とは、ヨーグルトの一種で、特にエジプトや中東地域の農村でよく食べられている発酵乳です。このヨーグルトは、通常のヨーグルトとは少し異なる風味と濃厚さを持っており、地元の乳製品として多くの家庭で手作りされています。日本でも手に入りやすい材料で作ることができるので、今回はその作り方を詳しく紹介します。
必要な材料
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牛乳(または羊乳)1リットル
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ヨーグルト(無糖)大さじ2
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ヨーグルト用の種菌(もしあれば、専用のヨーグルトスターターを使用)
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適量の塩(お好みで)
手順
1. 牛乳を加熱する
まず、牛乳を鍋に入れて中火で温めます。焦げないように注意しながら、約80℃程度に温めます。温度計がない場合は、牛乳がふつふつと泡立ち始める直前の温度が目安です。この温度で乳を加熱することで、乳中の酵素が無効化され、発酵をスムーズにする準備が整います。
2. 牛乳を冷ます
牛乳を加熱した後、火を止めて牛乳を常温まで冷まします。目安としては、40℃~45℃程度まで冷まします。手で触れて温かいと感じる程度がちょうど良い温度です。この温度がヨーグルトを発酵させるのに最適です。
3. ヨーグルトを加える
冷ました牛乳に、大さじ2のヨーグルトを加えます。このヨーグルトが発酵のための「スターター」となります。加えたヨーグルトを牛乳に均等に混ぜます。しっかりと混ぜることで、ヨーグルトの菌が全体に行き渡り、発酵が均一に進みます。
4. 発酵させる
ヨーグルトを加えた後、容器に蓋をして、温かい場所に置きます。発酵には約6~12時間程度かかりますが、この時間は気温や環境によって異なる場合があります。冬の場合は、オーブンの発酵機能を使うか、湯たんぽを使用することで一定の温度を保つことができます。発酵が進むにつれて、ヨーグルトが固まっていきます。
5. 発酵が終わったら冷蔵庫で冷やす
発酵が終わったら、ヨーグルトを冷蔵庫に移し、少なくとも数時間冷やします。冷蔵庫で冷やすことで、ヨーグルトの風味が落ち着き、食べやすくなります。
6. 塩を加える(オプション)
ファラヒ風ラバイブでは、好みによって塩を加えることがあります。少量の塩を加えることで、より一層風味が引き立ち、食事との相性が良くなります。お好みで加減し、混ぜてお召し上がりください。
ラバイブの楽しみ方
ラバイブは、そのまま食べても美味しいですが、さまざまな料理にアレンジできます。例えば、フルーツやナッツ、ハチミツをトッピングしてデザートとして楽しんだり、サラダやメインディッシュの付け合わせとしても使えます。中東料理では、ラバイブをピタパンに挟んだり、野菜と一緒に食べることがよくあります。
注意点
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乳温の管理が非常に重要です。温度が高すぎるとヨーグルト菌が死んでしまい、うまく発酵しません。逆に、低すぎても発酵が遅くなるため、40℃程度に保つようにしましょう。
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発酵時間は季節や温度によって変わるため、途中で様子を見ながら調整してください。夏は早く、冬は少し長めに発酵が必要になることがあります。
終わりに
自家製ラバイブは、自然な風味とまろやかさを持ち、家庭で簡単に作ることができます。市販のヨーグルトよりも濃厚で風味豊かなので、一度作ってみる価値があります。食事に取り入れたり、健康維持のために楽しんだり、また自分好みにアレンジしてみてください。
