
大谷翔平は2026年ナ・リーグMVPの最終候補3人に入りました。受賞すれば2023年から4年連続、通算5度目となり、4年連続はバリー・ボンズのメジャー最長記録に並びます。しかし2026年の争いは、ピート・クロウ=アームストロングが45本塁打・41盗塁と最高級の中堅守備を記録し、有力候補と見られる厳しい構図です。最終発表は米国時間11月12日19時、日本時間11月13日9時の予定です。
- ピート・クロウ=アームストロング(カブス/中堅手)
- 大谷翔平(ドジャース/指名打者・先発投手)
- ブライス・トゥラング(ブルワーズ/二塁手)
成績と日程は2026年11月4日時点のMLB公式情報に基づきます。MVP投票はレギュラーシーズンを対象に、ポストシーズン開始前に行われています。
大谷翔平が6年連続で最終候補に
MLBは11月2日(日本時間3日)、BBWAAが選ぶ主要個人賞の最終候補を発表しました。大谷がMVP投票の最終候補3人へ入るのは6年連続です。2021年、2023年、2024年、2025年に受賞し、2022年はアーロン・ジャッジに次ぐ2位でした。
通算4度の受賞は、7度のバリー・ボンズに次ぐ歴代2位です。候補へ残ること自体が当たり前に見えますが、リーグ、球団、役割、健康状態が変わっても6年間トップ層の評価を維持するのは異例です。2026年は左膝と右上腕二頭筋の問題でシーズン終盤に影響を受けながら、打者と投手の両方で価値を残しました。
「最終候補」は、これから3人だけで決選投票をするという意味ではありません。BBWAA記者の投票はすでにポストシーズン前に終わっており、集計結果の上位3人が発表番組に先立って公表されています。11月13日は投票する日ではなく、結果が明らかになる日です。
MVP発表は日本時間いつか
MLB公式は、MVP受賞者を米東部時間11月12日19時、米太平洋時間16時からMLB Networkで発表すると案内しています。日本時間では11月13日9時です。米国はすでに冬時間へ移行しているため、東部時間との時差は14時間です。
発表番組ではア・リーグとナ・リーグが扱われます。日本の放送・配信予定はサービスごとに変わる可能性があるため、前日にMLB公式、日本の放送局、配信サービスの番組表を確認してください。SNSの速報は早い一方、偽画像や前年映像が混ざることがあります。受賞結果と得票内訳はMLB、BBWAA、所属球団の公式発表で確認するのが確実です。
シーズンの日程や中継を確認する習慣は、国内野球でも共通します。日本の野球観戦情報を整理したい場合は、BUNKAOの「日本シリーズ2026の日程・中継と観戦ガイド」も参考になります。
大谷翔平の2026年成績
MLB公式によると、大谷は打者として打率.275、出塁率.377、長打率.512、OPS.889、30本塁打、11盗塁を記録しました。OPS+は143で、球場やリーグ環境を調整した上で平均的打者を43%上回る水準です。6年連続30本塁打にも到達しました。
投手としては14試合に先発し、8勝2敗、防御率1.79、85回2/3で95奪三振でした。ERA+は237とされ、登板した期間の投球内容は極めて高い水準です。ただし左膝の負傷で7月3日を最後に登板できず、投手としての総イニングはフルシーズンの先発投手より少なくなりました。
大谷の評価で難しいのは、打撃と投球を単純に足せばよいわけではない点です。指名打者は守備による価値を生まない一方、同じ選手が先発投手としてローテーションを担えば、登録枠と編成に独自の柔軟性を与えます。けがで投球が半シーズンに限られた2026年は、「質の高い二刀流」と「年間を通じた総量」のどちらを重く見るかで評価が分かれます。
最大のライバル、クロウ=アームストロング
カブスのピート・クロウ=アームストロングは、45本塁打、41盗塁で40本塁打・40盗塁を達成しました。打撃成績は打率.280、出塁率.372、長打率.570。中堅守備でもStatcastのOuts Above AverageとFielding Run Valueで全選手トップとMLB公式が紹介しています。
この組み合わせが強い理由は、打つ、走る、守るをシーズン全体で高水準にそろえたからです。中堅は広い守備範囲を求められる重要なポジションで、失点を防ぐ価値が数字と映像の両方に現れます。打撃だけを比較しても長打力と走力があり、守備を含む総合評価では大きな支持を得やすいシーズンです。
大谷の二刀流は他の選手にない価値ですが、2026年は投手出場が半分に限られました。クロウ=アームストロングは守備を含めて年間の出場を積み上げました。MVP投票では、この「唯一性」と「総合的な年間量」の比較が中心になります。
ブライス・トゥラングの価値
ブルワーズのブライス・トゥラングは打率.268、21本塁打、100打点、19盗塁、OPS.816を記録しました。二塁手として過去にゴールドグラブ賞を2度受賞した守備力があり、2026年は打撃でも大きく貢献しました。
ブルワーズは103勝59敗でMLB最高勝率を記録し、トゥラングは優勝争いの中心にいました。ただしMVPは「最も勝ったチームから自動的に選ぶ賞」ではありません。チーム成績は選手の重要性を説明する材料になりますが、候補自身の個人成績、守備位置、出場、リーグ平均との差と合わせて見ます。
打点は味方が塁へ出る機会に左右されるため、100という数字だけで三者を並べることもできません。一方、得点圏での結果と安定した二塁守備がチームの勝利へどう結びついたかは、トゥラングを評価する重要な文脈です。
MVP投票はどう決まるか
MVPは全米野球記者協会(BBWAA)の投票で決まります。各リーグの対象記者が候補へ順位を付け、1位票から下位票まで配点して合計します。最終候補という公式な出場枠が先にあるのではなく、投票集計の上位3人が発表されています。
投票はポストシーズン開始前に提出されるため、プレーオフやワールドシリーズの活躍は2026年MVPの判断材料に含めない建前です。ポストシーズンで大きな結果が出ると人の記憶には影響しますが、投票自体はすでに締め切られています。
投票者は単一の公式計算式だけで決めるわけではありません。打撃、走塁、守備、投球、出場時間、ポジション、球場、リーグ環境、チームへの貢献などを総合して順位を付けます。そのため同じ成績表を見ても、二刀流の希少性を強く評価する人と、WARなどの総合指標や年間出場を重視する人で順序が変わります。
MVP比較で知っておきたい指標
OPSとOPS+
OPSは出塁率と長打率を足した指標で、塁へ出る力と長打力を一つの数字で見ます。OPS+は球場やリーグ環境を調整し、100を平均とします。大谷の143は、平均より43%優れた攻撃生産を示す考え方です。
ERAとERA+
防御率は9イニング当たりの自責点です。ERA+は球場とリーグを調整し、100が平均で、高いほど優れます。大谷の1.79、ERA+237は登板時の質を示しますが、85回2/3という投球量も同時に見ます。
WAR
WARは、代替可能な選手と比べて何勝分の価値を加えたかを推定する総合指標です。計算元によって数字が異なり、投手と野手、守備の評価方法にも差があります。一つの数字で結論を固定せず、どの版のWARかを確認します。
OAAとFielding Run Value
OAAは守備で平均的な選手よりどれだけアウトを増やしたかを推定し、Fielding Run Valueは守備による得点防止を評価します。クロウ=アームストロングの中堅守備が高く評価される根拠の一つです。
二刀流の価値はどこにあるか
二刀流の価値は、打撃成績と投手成績の足し算だけではありません。通常は指名打者と先発投手を別々の選手が担います。一人が両方を高水準で行えば、チームは登録枠やベンチ構成を柔軟にできます。試合ごとの戦術、ローテーション、代打にも影響します。
一方で、一人の負傷が二部門へ同時に影響するリスクがあります。2026年の大谷は、打者として出場しながら投手として登板できない時期がありました。二刀流であること自体へ無条件の加点をするのではなく、実際にどれだけ投げ、打ち、勝利へつなげたかを見る必要があります。
MVPの議論が面白いのは、異なる価値を比較するからです。二刀流の大谷、40-40と中堅守備のクロウ=アームストロング、二塁守備と100打点で最高勝率チームを支えたトゥラングは、同じ方法で価値を生みません。候補の違いを消して順位だけを争うより、各選手がどの局面で勝利を増やしたかを見ると理解が深まります。
けがは評価へどう影響するか
けがをしたこと自体を罰する賞ではありません。しかし欠場や役割制限は、シーズンの総貢献量に影響します。大谷は投球の質が非常に高かった一方、7月3日以降は登板がなく、9月には負傷者リスト入りも経験しました。打撃もシーズン後半に落ちた時期があります。
投票者は「健康ならどこまで伸びたか」ではなく、実際に記録した成績を評価します。将来の可能性や過去の受賞歴も、2026年の実績とは分けるべきです。反対に、負傷を抱えながら打者として規定の仕事を続け、投手で防御率1.79を残した事実も、実績として評価対象です。
4年連続5度目なら何が歴史的か
大谷が受賞すれば通算5度目となり、バリー・ボンズの7度にさらに近づきます。また2023年から2026年の4年連続受賞となれば、ボンズが2001年から2004年に達成した最長記録へ並びます。
ただし、歴史的記録が懸かっていることは投票理由ではありません。記者は2026年レギュラーシーズンの価値を判断し、結果として記録が生まれるべきです。「記録を作らせたい」「過去に何度も取ったから別の選手へ」という考えだけで決めると、年ごとの評価が歪みます。
受賞しなかった場合でも、6年連続トップ3、通算4度という実績は変わりません。2026年の結論とキャリア全体の評価を混同しないことが大切です。
誰が有利かをどう読むか
MLB公式記事は、クロウ=アームストロングを有力候補と位置づけています。45本塁打・41盗塁、優れた中堅守備、年間を通した総合力は強い材料です。大谷は打者としての高水準と、限られた登板での圧倒的な投球が材料です。トゥラングは強豪チームの中心として打撃と二塁守備を両立しました。
予想記事を見るときは、1位票だけでなく順位票全体を考えます。ある候補が多くの1位票を得ても、別の候補が全投票者から2位以上を得れば、配点によって差が縮む可能性があります。公開される得票表では、1位票数、合計点、4位以下の票も確認します。
賭け率やSNS投票はBBWAAの実際の投票ではありません。人気の大きさと、投票者が評価するシーズン価値は一致しないことがあります。予測は楽しみつつ、結果が出たら各記者の投票理由と指標を読みます。
発表当日に確認すること
- MLB公式またはBBWAAで受賞者を確認する
- 1位票、2位票、合計点の内訳を見る
- 投票がポストシーズン前だったことを忘れない
- 各候補の打撃、守備、走塁、投球を分けて比較する
- 速報画像の年、リーグ、賞名を確認する
「大谷が落選」「満票ではない」といった刺激的な見出しだけでは、投票差や候補の価値が分かりません。受賞者を称えた上で、なぜその順位になったかをデータと役割から考えることが、MVP発表を最も楽しむ方法です。
公式情報
よくある質問
2026年MVPの発表は日本時間いつですか?
MLB公式予定では、日本時間2026年11月13日9時です。米東部時間11月12日19時に発表番組が始まります。
大谷翔平が受賞すると何年連続ですか?
2023年から4年連続、通算5度目になります。4年連続ならバリー・ボンズのメジャー最長記録に並びます。
最終候補は誰ですか?
ピート・クロウ=アームストロング、大谷翔平、ブライス・トゥラングの3人です。
ポストシーズンの成績はMVP投票に入りますか?
入りません。BBWAAのMVPはレギュラーシーズンを対象とし、投票はポストシーズン開始前に行われます。
大谷翔平の2026年投手成績は?
14先発で8勝2敗、防御率1.79、85回2/3、95奪三振です。けがの影響で7月3日以降は登板しませんでした。
画像注記:アイキャッチはAI生成のイメージです。大谷翔平本人、実在する選手、球団ユニフォーム、MLBロゴを再現したものではありません。
この読みものをシェア
気になる点を、教えてください。
誤りや古い情報、権利に関するご連絡はこちらから。

